孤高のしろ




孤高のしろ

第1章しろ誕生
「おぎゃー」
横浜の婦人科、
「元気な男の子ですよ」
頭が長く大丈夫かなと父繁は思った。かわいいとは思えない
サルの様だ、とはいえ五体満足なら良しとしよう、
帝王切開ゆえ、母はつは死んだように眠っていた。

第2章虫好き
城は虫ずきである。特にトンボ、それもイトトンボだ。
祖母つながきていた。
「しろは大きくなったら何になりたいんだ」
ふと考えたが何もなりたくなかった。
「バーきゅーむカーの運転手」
「ほんとになっちゃうよ」
しろはそれしか思いつかなかった。

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