新心
第1章夜明け
幸三は小学3年生、一番遊びたい盛りである。
母律子は40歳、長屋生活である。洗濯機もなくたらいで洗濯をしている
昭和40年4月15日である。
夜9時幸三は遊び疲れ就寝。しかし、耳元で声が聞こえた。
「すし買ってきた、食おう」
父が帰ってきたようだ。幸三は寝たふりをしていた。お邪魔のように考えたのだ。
次の朝、幸三は学校へ行く。
小学校はなにひとつ楽しくなかった。
「宿題忘れたもの前に出ろ」
口にテープをはられ、ほっぺたをぐうと
つかまれた。口内炎があり、痛みはしる。
そして給食、きょうはハルサメサラダ、匂いをかいだだけげーとなって
しまった。食べられないものは前に立たされた。
1日中、罰ばかりだ。やっと1日終わって解放された。
家に帰ると母がおまえマヨネーズ食べれないから練習といって
無理やりキャベツのサラダを食わされた。
「げー」
全く好きになれない。
第2章家庭内暴力
「バーン」
「わーん わーん」
しゃくりあげてなく幸三。
父はしごとがおもしろくないのだか、体がぐわい悪いのか
こどもを見るとなぐりつけて。
「ころころころ」
なぐられるとちいさいからころがった。
たまったものではない。
「おとうさんとはうまがあわないのかね」
ながやのとなりのおばさんのところへかけこんだ。6畳1間
洗面所、トイレ共用、風呂なしだ。
😆
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