青年教学1級試験 no1

青年教学1級試験2018年

以下練習問題を作っていますのでお役に立てばと思います。
練習問題1
<問一>「観心本尊抄
■一、本抄の題号について次の問いに答えなさい。
●イ、本抄の題号は時応機法に立て分けられます。題号の中から「応」にあたる漢字を抜き出し。その正しい読み下しを書きなさい。
●ロ、題号の「観心本尊」は「観心の本尊」と読みます。「の」の字を入れて読む理由を説明しなさい。

■二、次の文章を読み、後ろの問いに答えなさい。
「観心本尊抄」の冒頭では、「此の三千・一念の【 イ 】に在り若し【 イ 】無んば而已芥爾やみなんけにも 【 イ 】有れば即ち三千を具す乃至所以ゆえ に称して不可思議境と為す意こころ 此に在り」との文を挙げ、
続いて、●ロ[天台三大部等における一念三千の出処はこの文にあることを厳密に確認されています。]
更に、百界千如と一念三千の相違について、●ハ[「百界千如は【  】に限り、一念三千は【  】に亘る」]と説明されています。
●イ、【  】に入る正しいことばを別紙解答欄に書き入れなさい。
●ロ、一念三千の出処であるこの文は、天台の何という書の第何巻にありますか。
●ハ、百界千如と一念三千の相違について述べられた傍線ハの御文の【  】に入る正しいことばを別紙解答欄に書き入れなさい。

■三、次の文章を読み、後ろの問いに答えなさい。
本抄では、一念三千の出処を示した後「観心とは我が己心を観じて十法界を見る是を観心と云ふなり」と仰せられ、続いて、●イ[十界互具を示す法華経の文]を挙げられています。
そして人界に十界が具わることを、六道、●ロ[二乗菩薩界]、●ハ[仏界]の順に論じられていきます。
続いて、優れた因行と果徳をもつ釈尊のような仏の生命が私たちの己心にあることはどうしても信じられないとする問いを設けられ、その結論として●ニ[釈尊の因行果徳の二法は【  】を譲り与え給う」]と受持即観心の法理を明かしています。
そして、この受持即観心によって●ホ[己心に四聖が顕現することを法華経の経文を挙げて述べられています。]
●イ、十界互具を示す法華経の文のうち、総じて「九界所具の仏界」を示した方便品の文、「仏界所具の九界」を示した寿量品の文を書きなさい。
●ロ、本抄では人界所具の二乗界、人界所具の菩薩界について、それぞれ「所以ゆえ に世間の【  】豈あに 人界に二乗界無からんや」「無辜むこ の【  】菩薩界の一分なり」と仰せです。【  】に入る御文を別紙解答欄に書きなさい。
●ハ、本抄では、人界に仏界が具わることを示す「現証」を3つ挙げられ、「此等の現証を以て之を信ず可きなり」と仰せです。ここに挙げられた「現証」のうち2つを挙げなさい。
●ニ、受持即観心の法理を明かされた傍線ニの仰せの【  】に入る正しい御文を別紙解答欄に書き入れなさい。
●ホ、己心に四聖が顕現することを示された次の御文の【  】に入る正しいことばを別紙解答欄に書き入れなさい。
▲1、「妙覚の釈尊は我等が血肉なり【  】は骨髄に非ずや」
▲2、「我等が【  】は五百塵点乃至所願の三身にして無始の古仏なり」
▲3、「上行・無辺行・浄行・安立行等は我等が【  】なり」

<問二>「観心本尊抄」
■一、
本抄では御本尊の相貌について「其の本尊の為体ていたらく 本師の娑婆の上に宝塔空に居こ し塔中の【  】の左右に釈迦牟尼仏・多宝仏・釈尊の脇士【  】等の四菩薩・文殊弥勒等は四菩薩の眷属として末座に居し……是くの如き本尊は在世五十余年に之れ無し八年の間にも但八品に限る」と述べられ、
また、この御本尊の建立について「此の時地涌千界出現して【  】の釈尊を脇士と為す【  】の本尊此の国に立つ可し」と仰せられています。これらの御文の【  】に入る正しいことばを別紙解答欄に書き入れなさい。

■二、五重三段の名称を挙げ、それぞれの正宗分を述べなさい。

■三、次の御文について、問いに答えなさい。
「本門を以て之を論ずれば一向に末法の初を以て正機と為す所謂いわゆる 一往之を見る時は久種を以て下種と為し大通前四味迹門を熟と為して本門に至って●ロ[等妙に登らしむ]、再往之を見れば迹門には似ず本門は序正流通倶とも に末法の始を以て詮と為す、在世の本門と末法の始は一同に【  】なり但し彼は【  】此れは【  】なり」
●イ、【  】に入る正しい言葉を別紙解答欄に書き入れなさい。
●ロ、本門の文上においては寿量品を聞いた衆生が到達できた境涯は「等覚」までであったにもかかわらず、本抄で「等妙に登らしむ」とされていることについて説明しなさい。

■四、本抄では、寿量品の「良医病子の譬」と引いて、法華経本門が末法を正意とすることを論じられています。その内容に関して次の問いに答えなさい。
●イ.末法の「遣使還告」とは誰であると仰せられていますか。
●ロ.末法のために「今留在此こんるざいし 」された「是好良薬」とは何であると仰せられていますか。
●ハ.「於此好色香薬而謂不美おしこうしきこうやくにいふみ 」の者とは、末法においてはどのような人のことですか。

■五、地涌の菩薩が末法の初めに出現する在り方に、折伏を現ずる時と摂受を行ずる時の二つがあることを述べられた本抄の御文を挙げなさい(趣旨でよい)。

問3一、「兄弟抄」に関する次の文章について、後ろの問いに答えなさい。
「兄弟抄」で大聖人は、兄弟が今、難にあっているのは過去の正法誹謗の故であると言われ「過去に人を障ささえ る罪にて未来に大地獄に堕つべきが、今生に正法を行ずる功徳・強盛なれば未来の【  】をまね招 ぎこ越 して【  】に値うなり」と、転重軽受の功徳を教えられています。
そして経文(般泥おん経)には、過去の誹謗によって様々な報いを受けると説かれていることを示され、そのなかで二つの報いが兄弟の身に起こっていると指摘されています。すなわち、「ロ[二つの大難]は各各の身に当つてをぼつべし」と仰せです。
その後、雪山童子における羅刹、尸毘王しびおう における鳩の例を示しながら、「ハ[十羅刹・( ハ )がために父母の身に入らせ給いてせめ給うこともや・あるらん]」と仰せられ、信心浅くして後悔することのないよう諭さと されています。
イ、上の文中の御文の【  】に入る言葉を別紙解答欄に書き入れなさい。
ロ、経文(般泥おん経)に説かれ、兄弟の身に起こっている「二つの大難」を示しなさい。
ハ、( ハ )に入る仰せの内容を書きなさい。
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■■解答例■■

<問一>「観心本尊抄

■一
●イ.始 始む
●ロ.「教相の本尊」に対して、「観心の本尊」であることを明らかにするため。

■二
●イ.心
●ロ.摩訶止観 第5巻
●ハ.有情界 情非情

■三
●イ.<方便品の文>「衆生をして仏知見を開かしめんと欲す」
      <寿量品の文>「是くの如く我成仏してより已来甚大に久遠なり寿命・無量阿僧祗劫・常住にして滅せず諸の善男子・我本菩薩の道を行じて成ぜし所の寿命今猶未だ尽きず復上の数に倍せり」
●ロ.<人界所具の二乗界> 無常は眼前に有り
      <人界所具の菩薩界> 悪人も猶妻子を慈愛す
●ハ.?堯舜等の聖人の如きは万民に於て偏頗無し
      ?不軽菩薩は所見の人に於て仏身を見る
      ?悉達太子は人界より仏身を成ず
             (このうちのいずれか二つ)
●ニ.妙法蓮華経の五字に具足す我等此の五字を受持すれば自然に彼の因果功徳
●ホ. ▲1、因果の功徳 ▲2、己心の釈尊 ▲3、己心の菩薩

<問二>「観心本尊抄」

■■解答例■■
■一 妙法蓮華経 上行 本門 一閻浮提第一

■二 一代一経三段……法華経並びに開結
       法華一経十巻三段……方便品から分別功徳品の前半まで
       迹門熟益三段……方便品から人記品まで
       本門脱益三段……一品二半
       文底下種三段……内証の寿量品

■三
●イ、純円 脱 種
●ロ、文上の寿量品を聞いて等覚に登った在世の衆生は、実は同時に、寿量文底の妙法を信受することによって妙覚に達したからである。

■四
●イ、地涌の菩薩
●ロ、(寿量品の肝要たる名体宗用教の)南無妙法蓮華経
●ハ、謗法の人々

■五 折伏を現ずる時は賢王と成って愚王を誡責し摂受を行ずる時は僧と成って正法を弘持す

問3

イ、大苦 少苦
ロ、邪見の家に生まれる 王難にあう
ハ、心み給わん

練習問題2

問1一念三千につぃての文です。
「夫れ一心法界を具す一法界に十法界を具すれば百法界なり一界に三十種の世間
         a       b
 を具すれば百法界に即三千種の世間を具す、此の三千、一念の心にあり若し心無
                               c
 くんば而己介雖も心有れば即ち三千を具す乃至所似に称して不可思議境と為す意
 此処に在り」
 1.この文の出処と講述した人物と筆録者を述べなさい
 2.一念三千の法理の趣旨を簡潔に述べよ 答え
   3.私の拝するご本尊の相みょうに即して言えば傍線a一心に、b法界はそれぞれ
        どういうことになるか、
 4.私たちの実践に即して言えば傍線は何を意味しますか
 5.3世間をあげよ

問2
 1.「説己心中所行法門」について以下の問いに答えなさい
  1。1誰が記したか
  1.2どのような意味か
問3
 1.「一念三千」「百界千如」の相違は何か。観心本尊抄に即して答えなさい
 2.天台の難信難解に2義あり、その2義をあげ、本文に即して内容を簡潔に
   説明せよ
 3.木画の2像が本尊になりうる根拠となる原理は何か、内容を簡潔に述べよ
 4.「乃ち是れ一草、一木、一礫、一塵、各一仏性、各一因果あり、縁了を具足す」
                     1           2 
   ①出典と著者をあげなさい
   ②傍線1,2は合わせて何を意味してますか
   ③此の文は何を意味していますか、簡潔に答えなさい
 5.①観心を示された御文を上げなさい
   ②日寛上人はこの御文をどうとらえていますか
   ③大聖人は明鏡を見なければ自分の生命に備わっている十界、百界千如、
    一念三千を知ることはできないと仰せだがこの明鏡とは何か、御文に即して
    述べなさい
   ④私たちの実践に即して何に当たりますか
  6.次の経文の出典をあげ、何界所具の何界を示しているか
   ①「衆生をして仏知見を開かしめんと欲す」     
   ②「是くの如く我成仏してより己来甚大に久遠なり寿命阿僧ぎこう常住にして
     滅せず諸々の善男子我本菩薩の道を行じて成ぜし所の寿命今まだ未だ尽く
     せず復上の数に倍せり」
  7.第6章 次の経文は何界所具の何界を示しているか 
   ①「提婆達多乃至天王如来」
   ②「婆稚阿修羅王乃至一げ一句を聞いて阿修羅三菩提を得べし」
   ③「若し人仏の為の故に乃至皆己に仏道を成ず」
   ④「竜女乃至成等正覚」
   ⑤「一を濫婆名ずけ乃至汝等ただ能く法華の名を護持する者は福量るべからず」
   ➅「大梵天王乃至我等も亦是の如く必ず当に作仏することを得べし」
   ⑦「舎利弗乃至華光如来」
   ⑧「地涌千界乃至真浄大法」
   ➈「其の縁覚を求むるもの比丘比丘尼に乃至合掌し敬信を似て具足の道を聞か
     んと欲す」
   ⑩「或説己心或説他身」
  8.第7章難信難解を示す
    本章では自分や他人の6根は見えても10界は自分や他人にも見たこと
      がない、酔って10界の生命は信じがたいといっていることについて
      次の質問に答えよ
    1.この疑問に10界の考え方について述べよ
    2.この疑問に対して御門を返しています。その御門を上げよ
  9.第8章心具の6道について示された
    1.心具の6道について示された御文をあげよ
    2.心具の6道はどのようなものととらえているといえるか
  10.第9章心具の3聖において
    1.この章において心具の菩薩界及び2乗をどのような例をもちいて
      いるか、御文にそってそれぞれのべよ
    2.「只仏界ばかりは現じ難し」の御文に対し2つの経文と1つの
      事実がある、仏界の存在の存在を信じるように仰せです。
      その3つの趣旨を述べよ
  11.第10章仏界を明かす
    問1.人界所具の仏界について次の問いに答えなさい
    1.ここでは衆生が得道する機根には2つあると仰せです。
      その2つを説明しなさい
    2.儒教や四い陀によって仏教と同じ正しい考えを得たり、法華経以前の
      大乗経典を縁として法華経のみに説かれる三千てんごうや五百塵てんごう
      の下種を思い出して、得脱することをなんというか、簡潔に述べなさい
    3.ここで挙げられている、人界所具の仏界の現証の御文に即して3っ
      簡潔に述べなさい
  12.11章教主に約して説く
    問13惑を書きなさい
    問2この部分での教主釈尊についての記述は何を意味しているか
    問3またそのことにつぃて質問者は何を言おうとしているか。簡潔に言い
      なさい
    問4「1塵と大山」「1滴と大海」とは何と何を比べられたのか、御文
      に即してのべよ
  13.12章経論に約して説く
    この章で爾前の諸経のほうが法華経より真実を説いていると質問者が思う
    理由を2点あげなさい
  14.13章経論の難を会す
   問1 爾前の経と法華経との相違について大聖人の御指南の御文を3つ挙げ
     簡潔に説明せよ
   問2仏滅後の1念3千が論師が説いていないことを大聖人はどういっているか
   問3方便品に断諸法中悪があるとの論難に対して大聖人はどう会しているか、
     御文に即して簡潔に述べよ
         問4法華経で10界互具を言っている文を大聖人はどの文をあげているか
     15.14章教主の難、難信難解しめす
   問1教主釈尊が私たちの己心に住するのは信じがたいという論難について
     1.大聖人はその困難さを経文2つあげて確認
        ①その2つとは何か
        ②己今当説はそれぞれ何を示すか
     2.ここで言っている同じ内容の釈を天台,章安,伝教の内容を上げよ
     3.夫れ仏滅後にあって1800余年3国にあって只3人のみあって初めて
       ͡͡の正法覚知せりと仰せですが
       ①三国とは
       ②正法覚知とはの3人とは
       ③大聖人をくわえてなんと呼ばれていたか
     4.正法覚知について竜樹、天親はどのようにとらえるべきか。
       御文に即してのべよ。
  16.15章所受の本尊の徳用を表す
    問1この章では釈尊のごとき尊極の仏界が凡夫の劣身に具するとは信じがたい
      との論難に対して答えていくわけですが、次の問いに答えなさい
     1.国王と王子と夫人の例を挙げている経文はなにか。また、法華経に対
       する位置ずけはなにか
               2.これらの比喩は何を表しているか。また、私たちにあてはめるとどう
       なるか
     3.この大乗経、3世十方諸仏の眼目なり、三世の諸々の如来を出生する
       種汝大乗を行じて仏種を断ぜざれ」は何経に書かれているか。また
       法華経に対しての一図ずけは
                4.法華経には説かれているが釈迦如来の1代、顕密、大小の2経、華厳
       真言等の諸経の依経にはとかれていない点を御文に即して2点述べよ
     5.本章の最後で一念三千の仏種でなければどうであると仰せですか、
       簡潔に述べよ。
   17.16章受持即観心を明かす
     問1受持即観心について次の問いに答えなさい
      1.受持即観心を明示した御文をあげなさい
     問2この章の後半で妙法蓮華経の受持によって成就する観心の
       内容が示されているが、以下の問いに答えよ
      1.無情宝じゅ,不求自得において何を示しているか
      2.我がごとくして異なることなしの方便品の経文に対して大聖人の
        妙覚の釈尊は我が血肉なり因果の功徳は我が骨髄にあらずやはこの
        御文で表している原理は何か
      3.然るに我実に成仏して以来。。。は何を指しているといっていますか
      4.我本菩薩の道を行じての経文は何を指していると仰せですか
      5.四菩薩を上げよ
      6.まさに知るべし身土一念の三千なり故に成道の時此の本理にかなうて
        一身一念法界に遍しについて出典と著者を書き末法の私たちにとって
        どういう原理を述べたものか
    18.第3段本尊を明かす
       第17章権迹塾益の本尊を明かす
      問1能変の教主涅槃に入りぬれば所変の教主随って滅尽す土もまた以て是の
        の御文を解釈しなさい
    19.第18章塾益の本尊を明かす
      問1「今本時の娑婆世界は3災を離れ4劫を出でたる常住の浄土なり仏既に
         ------------------------------
         過去にも滅せず未来にも生ぜず所化以て同体なり是即ち己心の
         ----------------------
         3千具足3種の世間なり」との御文について次の問いに答えよず
      1.今とはいつか
      2.本時とはどういうことか
      3.四劫を上げよ
      4.傍線部を解釈せよ、またこの原理をなんというか。
    20.第19章文底下種の本尊を明かす
      問1 「地涌の千界召し出して8品を説いてこれを付属す」との御文にお
         いて次の問いに答えよ
       1.8品とは何を指すか
       2.これとは何を指すか
    21.第21章1第3段、10巻3段を示す
      問1「前四味」とは何か
      問2次の5重3段の表を埋めよ
                      序文 正宗文  流通分
        1往総の3段 1代1経3段
               法華1経10巻3段
        再往別の3段 迹門塾益3段
               本門脱益3段
               文底下種3段
    22.第22章迹門塾益3段を示す
      問1迹門塾益3段の教主と諸説の法体を経文に即して述べよ
      問2本門の法門の卓越性を述べた次の御文の()に適語をうめよ
        「また(1)並びに(2)、(3)、(4)等の3説は悉く
        (5)の(6)、本門の3説のほかの(7)、(8)なり」
      問3「一念三千殆ど竹膜を隔つ」の御文を解釈せよ
    23.第24章 文底下種3段の序正を明かす
      問1内証の寿量品1品2半以外の教えはどのようなものと仰せか
      問2また1品2半以外の教えを信じる衆生の機根はどのよなものか
      問3「華厳、真言等の7宗の論師、人師の宗」に対して大聖人は
        与えていえば「蔵,通、別」の3教の域を出ないもので奪ってい
        えば、「蔵,通」の2経の範疇に留まるものと位置ずけられるが
        その理由を経文に沿って述べよ
    24.第25章文底下種3段の流通を明かす
      問1次の御文を読んで後の問いに答えなさい
        「爾前14品の8品は一往これを見るに【1】をもって正となし
         (2)をもって傍となす再往これを勘うれば(3)(4)を
         もって正となす(5)の3時の中にも(6)をもって正が中の正
         となす」
       1.()なかをうめよ
       2.この御文の理由として法師品と宝塔品をあげているがその
         後御文の趣旨をそれぞれ述べよ
       3.次の()の中をうめよ
        「本門は()ともに()をもって詮と為す」
      問2次の御文についてあとの問いに答えなさい
       1.「在世の本門と末法の始めは一同に(1)なり、ただし彼は
         (2)これは(3)なり彼は(4)此れはただ(5)なり」
       2.これは5重の相対のうち何相対に当たるか
       3.在世の本門と末法の始めの仏と教法の相違をのべよ
       4.「本門に入って等妙に登らしむ」と大聖人が断言している理由は
         何か
    25.第26章本門序文の文をひく
      問1次の御文を読んで後の問いに答えよ
       1.「所詮迹化他方の大菩薩に(1)をもって授与すべからず末法
         の始めは(2)故にこれを止めて(3)を召して(4)をもって
         閻浮の衆生に受持せしめたもう、また(5)ゆへなり」
       2.(1)の意味を簡潔に述べなさい。
    26第27章本門正宗の文をひく
     ①寿量品は滅後のための法門
      問1本門が末法を正意とする文証に本章で大聖人が挙げているものを3
        つ熟語で挙げよ、出典も含める
      問2寿量品に「或るは本心を失える、或るは失わざるものあり」
            a---------  b---------------------
                       傍線a,bはどのような人を指すか
      問3湧出品の弥勒菩薩の疑請な何のために説いたと大聖人は仰せになって
        いますか、簡潔に述べなさい
     ②流通の人と法体をあらわす
      問1つぎの御文を読んで後の問いに答えなさい
       「問うて曰く此の経文の遺使遺告は如何、答えて曰く四依なり四依に
        四類有り小乗の4依は多分は正法の前の5百年に出現す、大乗の4依は
           a-----------                                                 b----------
        多分は正法の後の5百年に出現す、三に迹門の4依は多分は像法1千年
                                                                           c-----------
        、少分は末法の始めなり、四に本門の4依は(1)末法の始めに必                               ず出現すべし今の遺使遺告は(2)なり是好良薬とは(3)是なり」
       1.()に適切な言葉を記入しなさい
       2.a,b,cの四依の代表者2人それぞれ上げよ
   27第28章本門流通の文をひく
     ①別付属の文をひく
      問1「別付属」について次の問いに答えなさい
       1.「別付属」とは誰に対する付属か
       2.法華経何品に書かれているか
       3.別名は何とよばれているか
      問2「4句の要法」と「5重玄」と「三大秘法」の関係をまとめた
       次の表を埋めなさい
       4句の要法         5重玄      3大秘法
        ()           〈〉       ()
        ()           ()       ()
        ()           ()       ()
        ()           ()       ()
        ()           ()
     ②総付属、裙拾遺属を明かす
      問3次の問いに答えなさい  
        1.「その時に釈迦牟尼仏、法座より起って大神力を現じたもう
         右の手をもって無量の菩薩、摩訶薩の頂を摩で乃至今以て
         汝らに付属す」
         此の経文は何を指すか、またその出典を上げよ
        2.裙拾遺属とは何か
   28.29章地涌出現の時節を明かす
    ①問1次の御文を読んで後の問いに答えよ
   「已然の明鏡をもって仏意を推知するに仏の出生は霊山8年の諸人のために
    非ず正像末の人のためなり、また正像2千年の人のためにあらず末法の始め
    余がごとき人のためなり、然れども病者においてというは(1)を指すなり
    -----------
    「(2)」とは「於此好色香薬〇謂不美」のものを指すなり」
    1.傍線部においてどうしてこのように述べたのか、仏の出生にとの関係
      で簡潔に述べよ
    2.()の中に適当な言葉を記入しなさい
    ②教、機根、時について検証
    問1次の御文のカッコに適当な語句を入れなさい
    「像法の中末に観音、薬王、南岳、天台等に示現し出現して(1)百界千如、
     一念三千その義を尽くせり」
    「只(2)を論じて(3)の南妙法蓮華経の5字並びに(4)今だ広くこれを
     行ぜず所詮(5)有って(6)無き故なり」
    1.大聖人の説かれた一念三千は(1)に対してなんと呼ばれているか
    2.1.で示した大聖人の一念三千の本と迹とは何を示すか
   ③4菩薩のふるまい
    問1次の御文を読んで後の問いに答えなさい
    「その時地涌の菩薩初めて世に出現し但妙法蓮華経の5字をもって幼稚に
     --------------------------------
     服せしむ「因謗堕悪必因得益」とはこれなり我が弟子之おもえ地涌千界は
     --------------
     教主釈尊の初発心の弟子なり寂滅道場に来らずケイ林最後にも訪わず不幸
     の失夫れ有りや迹門の14品にも来たらず本門の6品には座を立つ但八品
     の間に帰還せり、是のごとき高貴の大菩薩、三仏に約束してこれを受持す
     。末法の始めに出でて給わざるべきか」
    1.「此の時」とはどんな時か
    2.傍線部を時応機法の4義に記しなさい
    3.傍線部の意味を述べなさい
    4.四菩薩が出現する具体的有様を仰せになっている御文を上げなさい
       29.第30章如来の兼せんを明かす
   ①
    問1如来の未来きをあげよ、また釈を1つあげよ
   ②
    問1闘浄の時とは2つ答え、歴史的事件も上げよ
    問2地涌の菩薩はなにをされるか
   ③
    問1正像無き大地震大彗星は何を意味しているか
    問2「智人は機を知り蛇はみずから蛇を知るとは何を示すか
    問3此の妙楽の釈を受けて大聖人は何と仰せか御文を述べよ
  30.31章総括
   問1次の御文を読み後の問いに答えなさい
    「一念三千を識らざる者には仏大慈悲を起こし5字の内にこの珠を裏み末代
     幼稚の首に懸けさしめ給う」
    1.御文の「仏」「5字」「此の珠」とはそれぞれ何を指しているか
    2.この御文を解釈しなさい
  31、観心の本尊抄送り状
   問1次の御文を読んで後の問いに答えなさい
    「此の事日蓮身に当たる大事なり是を秘す、無二の志を見ば之を開拓せら
     ------------------ -------------
     a                                                       b
     るべきか、此の書は難多く答少し未聞なれば人耳眼を驚動すべきか、設い
     ----------------------------------
     他見に及ぶとも3人4人坐を並べて之を読むこと勿れ」
         1.傍線のaの御文の日蓮身に当たる大事といわれているのはなぜか
   2.傍線のbのように大聖人は何故仰せか理由を述べよ
      

回答
 問1 1.摩訶止観第5巻、天台大師、章安大師
     2.衆生の生命に現象世界のすべてが完全に収まっている  
     3.ご本尊中央の南無妙法蓮華経、ご本尊左右の十界
    4.信心
    5.衆生世間、ごおん世間、国土世間
    問2 1
     1.1章安大師
     1.2一念三千の法門は天台が己心において悟った自行の法門である
 問3 1.「一念三千」は情非情にわたる、「百界千如」は有情界に限る
    2.教門の難信難解
       釈尊の一代聖教に爾前経では二乗と一せんだいは永不成仏と
       説きながら法華経迹門ではそれらの成仏を説き爾前経、法華経迹門
       では始成正覚を説きながら法華経本門では久遠実成を説いたこと
      観門の難信難解
       一念三千、特に非情界にも色心の2法、十如是が備わること
    3.草木成仏の原理、前項に同じ
    4.①妙楽大師,金ぺい論 
      ②3因仏性(正因仏性、了因仏性、縁因仏性)
      ③森羅万象すべてが仏性をそなえていること、よって非情の草木国土も
       縁にあえば仏界を現じるということ
    5.①観心とは我が己心を観じて十法界を見る是を観心と云うなり
      ②法華経と摩訶止観
      ③南妙法蓮華経のご本尊
    6.①方便品第2 9界所具の仏界
      ②如来寿量品十六 仏界所具の九界
    7.①地獄界所具の仏界
      ②修羅界所具の十界
      ③人界所具の十界
      ④畜生界所具の十界
      ⑤餓鬼界所具の十界
      ➅天界所具の十界
      ⑦声聞界所具の十界
      ⑧菩薩界所具の十界
      ➈縁覚界所具の十界
      ⑩仏界所具の十界
    8.
     1.に前経ではこの世に人間として生まれた以上は人間界で
       9界は人間にはないという考え方
     2.法師品。。。難信難解
       見宝塔品。。。六難九易
    9.
     1.頓は地獄、貪るは餓鬼、痴は畜生、諂曲なるは修羅、喜ぶは天
       平らかなるは人なり
     2.自身の生命の中にある瞬間瞬間の生命
    10.
     1.2乗界。。世間の無情は眼前にあり。。世間の無常を感じることの
            できる状態
           菩薩界。。無顧の悪人も妻子を慈愛す。。どんな悪人も妻子に対しては
            愛する心を持っている状態
                2.「衆生をして仏開かしめんと欲す」「法華経方便品」の趣旨
      「大乗を学する者は肉眼ありと雖も名ずけて仏眼と為す」「涅槃経」
        の趣旨
      「末代の凡夫出生して法華経を信ずるは人界に仏界を具足する故なり」
      の趣旨
     11.
      問1
       1.「仏を見奉り法華にて得道す」る者
         「仏を見たてまつらざるども法華にて得道す」る者
       2.教外の得道
       3.「堯舜等の聖人のごときは万民に於いて偏頗無し」の趣旨
         「不軽菩薩は所見の人において仏身を見る」の趣旨
         「悉達太子は人界より仏界を成ず」の趣旨
     12.
      問1 見思惑、塵沙惑、無明惑
      問2 釈尊は因位から見ても果位からみても偉大な仏であること
      問3このような偉大な釈尊が我々劣身の凡夫の生命に具わるのは信じ
        難い
      問4迹門の所化と本門の所化
     13.1.爾前経には仏には9界の汚れた生命は備わっていないと説い
          ている
        2.に前経のほうが数も多く長い期間に経が説かれている
     14.問1
        未顕と既顕。。教主釈尊自身が爾前経を未顕真実と断じ、
        法華経自身が真実を表した経としている
        証明と舌相。。法華経は多宝、十方の諸仏の証明があるのに対して
        爾前経はわずかな諸仏の舌相がみられる
        始成と久成。。。爾前迹門には始成正覚という迹の境地を示したが
        本門では久遠実成という本地を明かしており、教主の境地の深さに
        格段の差がある
        問2
        竜樹,天親、馬鳴。堅慧などは内かん冷然なり
        問3断諸法中悪は法華経に爾前の経の趣旨を述べたものである
        問4欲令衆生開仏知見
     15.問11.
           1.①己今当説最為難信難解。法師品
             6難9易 見宝塔品
             ②己 爾前経 今 無量義経 当 涅槃経
           2。天台。。法華経迹門、本門は爾前経と反しているので
                 信じがたい
             章安。。仏は此の法門をもって出世の本懐としているので
                 難信難解
             伝教。。この法華経は随自意のために難信難解
           3、①インド、中国、日本
             ②釈尊、天台、伝教
             ③三国4師
           4.正法知っていたが時が来ていないため外にはとかず、
             説いても迹門の1部を説いたのみであった。
     16.問1
           1.無量義経、開経
           2.妙法を信じるならばどんなに劣悪な機根であっても
             仏力と法力で成仏できる仏子であること
             父 。。人本尊の日蓮大聖人
             母。。法本尊の妙法蓮華経の五字
             子。。地涌の菩薩の自覚に立ったもの
           3.普賢経、結経
           4.①近因近果だけを説いて遠因果を表していない
             ②三五の遠化を忘れ化導の始終については全く述べてい
              ない
           5.有情の成仏木画2像の本尊は有名無実なりの趣旨
     17.問1
           1、釈尊の因行果徳の2法は妙法蓮華経の5字に
             具足す我等͡子此の5時を受持すれば自然に果の彼の
             因果の功徳を譲り受け給う
        問2  1.我らが己心の声聞
            2.即身成仏
            3.我らが己心の釈尊、
            4.我らが己心の菩薩
            5。上行菩薩、無辺行菩薩、浄行菩薩、安立行菩薩
            6.止観輔行伝弘法、妙楽、即身成仏
      18問1 爾前迹門では教主である釈尊が始成正覚の立場であり今世限り
          の無常の仏であるために、その釈尊によって解かれた爾前迹門
          の仏国土や諸仏も釈尊の入滅とともに滅尽してしまう無常の
          存在に水ないということ
      19 問1 1.法華経寿量品の説法の時
           2.本門寿量品で久遠実成が説かれたとき
           3.常住壊空
           4.寿量品で久遠実成が説かれ仏身は無情の存在でなく常住
             不滅の存在であることを明かされ娑婆世界が仏の国土で
             あり3災に犯されることのない常寂光土であることが明か
             される。仏と仏の常住の存在であることは仏と仏の教え
             を受ける衆生も永遠常住の存在である

      20 問1 1.涌出品第15からぞく累品第22まで
            2.本門の肝心南無妙法蓮華経
      21.問1 爾前経
         問2次の5重3段の表を埋めよ
                      序文 正宗文  流通分
        1往総の3段 1代1経3段   爾前経 法華経、開経10巻
               法華1経10巻3段 無量義経と法華経序品 
                       方便品から分別功徳品の前半
                       分別功徳品の後半から普賢経
                       
        再往別の3段 迹門塾益3段   無量義経と法華経序品
                       方便品から人記品
                       法師品から安楽行品
                        
               本門脱益3段   涌出品の前半
                        1品2半
                        分別功徳品の後半から普賢経
                   
               文底下種3段   一切の仏の無量の経経〈体外の辺)
                        内証の寿量品の1品2半
                       一切の仏の無量の経経〈体内の辺)
     22.問1教主 始成正覚 諸説の法体 本無今有百界千如
        問2(1)迹門(2)前4三昧(3)無量義経
          (4)涅槃経(5)随他意(6)易信易解(7)難信難解
          (8)随自意
        問3文底独一本門から見れば本門事の1念3千と迹門理の一念三千
          の間は離れていないことを言われている
     23.問1小乗教、邪教、未得道教、履相教
        問2「徳薄垢重、幼稚、貧窮、狐露、にして禽獣に同ず」
        問3「種塾脱を論ぜず」の趣旨
          「化の始終なし」の趣旨
     24問1 1.(1)2乗(2)菩薩凡夫(3)正像末(4)正像末
            (5)末法の始
          2.法師品「この法華経は行じ広めるあたって在世ですら怨嫉
            多いい、仏滅度の後においてはなおさらである」
            宝塔品「正法を長くこの世に住せしめるためである」
          3.序正流通、末法の始め
       問2 1.(1)純円(2)脱(3)腫(4)1品2半(5)但題目の5字
          2.種脱相対
          3.仏 久遠実成の仏と久遠元初自受用報身如来、日蓮大聖人
            教法 文上の寿量品と3大秘法南無妙法蓮華経
          4.衆生を妙覚の山に登らせるためには寿量の文上でなく
            寿量文底の妙法の功力である
     25.問1 1.(1)我が内証の寿量品(2)謗法の国にて悪機なる
             (3)地涌の千界の大菩薩(4)寿量品の肝心たる妙
              法蓮華経の5字(5)迹化の大衆は釈尊所発心の弟子
              等に非ざる
           2.寿量文底の南無妙法蓮華経
     26①問1「動執生疑」湧出品
          「良医病子の譬え」寿量品
          「悪世末法の時」分別功徳品
        問2 a:法華経本門にて得脱した在世の衆生
           b:末法の衆生
        問3寿量品の説法は在世のためでなく仏滅後の衆生のために
          説かれた説法である
       ②問1
        1.(1)地涌千界(2)地涌(3)寿量品の肝心たる名体
           宗用経の南無妙法蓮華経
        2.a迦葉阿難 b竜樹天親 c南岳天台
      27①問1 1.地涌の菩薩
            2.如来神力品21
            3.結要付属
         問2 
       4句の要法         5重玄      3大秘法
       如来の一切の所有の法    名      三大秘法の全体
       如来の一切の自在の人力   用      本門の戒壇
       如来の一切の秘要の蔵    体      本門の本尊
       如来の一切の甚深の事    宗      本門の題目
       此の経において宣示顕説す  教
        ②問3 1.総付属 属累品
            2.法華経で別付属、総付属がおわって後、なおかつ漏れ
              た菩薩に重ねて付属したこと
      28①問1 1.釈尊の出生は末法の御本仏、日蓮大聖人の御出現を予言
              し、証明するためのものであった。
            2.滅後法華経誹謗のもの 今留在此
        ②問1(1)「迹門をもって面となし本門をもって裏となして」
           (2)理具(3)事行(4)本門の本尊(5)円機(6)円時
           1.本面迹裏
           2.本 文底独一本門 迹 文上の本迹の2門
        ③問1 1.末法の初
            2.「此の時」。。時
              「地涌の菩薩初めて世に出現し」。。応
               「妙法蓮華経の5字」。。法
               「幼稚」。。機
            3.正法を誹謗して悪道に落ちても逆にそれが結縁になっ
              て成仏の縁を得るという、逆縁の功徳を示したもの
            4.「まさに知るべし折伏を行ずるときは賢王となって
               愚王を誡責摂受を行ずるときは僧となって正法を
               弘持する」
       29
         ① 問1
           1.如来の未来記  後の五百歳閻浮提において広宣流布せん
           2.後の五百歳遠く妙道にうるおわん
             末法の初め冥利無きにあらず
             正像〇過ぎ己って末法太だ近きにあり
         ② 問1
           1.自界ほん逆の難 文永9年の北条時すけの難
             西海侵ふくの難 文永5年のほん状による蒙古襲来の脅威
           2.本門の釈尊を脇士と為す一閻浮提第一の本尊この国に
             立つべしの趣旨
         ③ 問1.四大菩薩を出現しむべき先兆の趣旨
           問2.自涌の菩薩出現の先兆は地涌の菩薩のみが知ることがで
             きるということで大聖人のみがこれを知ることが
             できるという意味
           問3 天晴れぬれば地明らかなり法華を知るものは世法を得べき
              かの趣旨
        第31章問1
         1.「仏」。。久遠元初自受用身如来即日蓮大聖人
           「5字」。。曼荼羅本尊
           「此の珠」。。事の1念三千即南無妙法蓮華経
         2.久遠元初自受用身如来である日蓮大聖人が大慈悲を
           起こして妙法5字の本尊に自受用身即一念三千の相〇を図顕
           し、末代幼稚の凡夫の頸にかけられる
         3.「わが身即ち一念三千の本尊、連祖聖人なり」
        観心本尊抄送り状
        問1 1. 大聖人の御生命そのものであるご本尊を明かされて
            いるから
           2.この書を読んでも信心がなければかえって誹謗、退転
             の心を抱き成仏の軌道から外れることになるので
練習問題3
兄弟抄 の本文
『此の法門を申すには必ず魔出来すべし魔競はずは正法と知るべからず、第五の巻に云く「行解既に勤めぬれば三障四魔紛然として競い起る乃至随う可らず畏る可らず之に随えば将に人をして悪道に向わしむ之を畏れば正法を修することを妨ぐ」等云云、此の釈は日蓮が身に当るのみならず門家の明鏡なり謹んで習い伝えて未来の資糧とせよ。(御書全集:兄弟抄 1087ページ・15行目~18行目より引用)』
兄弟抄 の通解
この法門を説いていくならば、必ず魔が現れるのである。魔が競い起こらなければ、正法であると知ることはできない。天台の『摩訶止観(まかしかん)』の第5巻には、次のように述べられている。「修行が進み、仏法の理解が深まってくると、三障四魔が入り乱れて競い起こってくる。・・・これにしたがってはならない。恐れてもならない。これにしたがったならば、三障四魔は人を悪道に向かわせる。これを恐れたならば、仏道修行をさまたげられる」。この釈(しゃく)の文は、日蓮の身にあてはまるだけではなく、わが門流の明鏡である。謹んで習い伝え、未来にわたって信心の糧とすべきである。

兄弟抄 の要点解説

兄弟抄のポイント解説です。

背景など

兄弟抄は、武蔵野国池上(むさしのくにいけがみ)の門下、池上宗仲・宗長(いけがみむねなか・むねなが)の兄弟とその夫人たちに送られたお手紙(御書)です。
池上家は、鎌倉幕府に仕える有力な工匠(こうしょう)ですが、父が兄弟の信仰に反対して、兄の宗仲を勘当(かんどう:あとつぎの権利をすべて奪った)したのです。

要点(ポイント)

仏法の理解と実践が進んだ時には「三障四魔」が必ず競い起こります。それは、天台大師の摩訶止観の文に『行解既に勤めぬれば』とあるとおりです。それは、私たちが「行学の二道」に励み、信心の確信が深まろうとしている時のことを言います。
七つの障魔(しょうま)、つまり「三障四魔」は「紛然として」、つまり入り乱れるようにして競い起こります。
日蓮大聖人は、障魔に紛動されないためには、「随(したが)ってはならない」・「畏(おそ)れてはならない」と仰せです。「随(したが)ってはならない」ためには、魔を魔であると見破る「智慧」が必要です。「畏(おそ)れてはならない」ためには、魔に立ち向かう「勇気」が必要です。南無妙法蓮華経の唱題行によって、「智慧」と「勇気」を発揮させて、いかなる障魔をも打ち破ることができるのです。

練習問題

◆ 兄弟抄は誰に与えられたお手紙(御書)ですか?
◆ 下記の御文の、①、②、③に入ることばは何ですか(①は2つ)?
『此の法門を申すには必ず[ ① ]出来すべし[ ① ]競はずは正法と知るべからず、第五の巻に云く「行解既に勤めぬれば三障四魔[ ② ]として競い起る乃至随う可らず畏る可らず之に随えば将に人をして悪道に向わしむ之を畏れば正法を修することを妨ぐ」等云云、此の釈は日蓮が身に当るのみならず門家の[ ③ ]なり謹んで習い伝えて未来の資糧とせよ』
以上。

練習問題4
■一、「兄弟抄」に関する次の文章について、後ろの問いに答えなさい。
「兄弟抄」で大聖人は、兄弟が今、難にあっているのは過去の正法誹謗の故であると言われ「過去に人を障ささえ る罪にて未来に大地獄に堕つべきが、今生に正法を行ずる功徳・強盛なれば未来の【  】をまね招 ぎこ越 して【  】に値うなり」と、転重軽受の功徳を教えられています。
そして経文(般泥おん経)には、過去の誹謗によって様々な報いを受けると説かれていることを示され、そのなかで二つの報いが兄弟の身に起こっていると指摘されています。すなわち、「●ロ[二つの大難]は各各の身に当つてをぼつべし」と仰せです。
その後、雪山童子における羅刹、尸毘王しびおう における鳩の例を示しながら、「●ハ[十羅刹・( ハ )がために父母の身に入らせ給いてせめ給うこともや・あるらん]」と仰せられ、信心浅くして後悔することのないよう諭さと されています。
●イ、上の文中の御文の【  】に入る言葉を別紙解答欄に書き入れなさい。
●ロ、経文(般泥おん経)に説かれ、兄弟の身に起こっている「二つの大難」を示しなさい。
●ハ、( ハ )に入る仰せの内容を書きなさい。


■■解答例■■
■一
●イ、大苦 少苦
●ロ、邪見の家に生まれる 王難にあう
●ハ、心み給わん

練習問題5
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